5 Jun 2011

自分自身を客観的に見る方法 / 和辻 哲郎

How to look at yourself objectively in japanese. | Flickr - Photo Sharing!
ひとしきり近所の公園で遊ばせた息子と歩いて自宅へ帰る休日の夕暮れに、ふと目に留まった掲示物。そこに毛筆で書かれていた言葉は、『風土―人間学的考察』『古寺巡礼』『人間の学としての倫理学』などの著作で知られる日本の思想家: 和辻哲郎による、まさに「自分自身を客観的に見る」方法でした。

他人というのは
つまり
自分の
客観的な姿
である
和辻 哲郎

なるほど、「人の振り見て我が振り直せ(【意味】 他人の行動を見て良いところは見習い悪いところは改めよ)」とまでは言わず、あくまで「気付き」や「省み」の "きっかけ" に留めた言い回しが、哲学的な奥深さを感じさせます。


また、類似する故事ことわざとして「人こそ人の鏡」もありますね。
人こそ人の鏡
【読み】ひとこそひとのかがみ
【意味】人こそ人の鏡とは、他人の言動は鏡に自分をうつす鏡のようなものであるから、他人を見て自分を改める参考にせよということ。
【注釈】鏡に自分の姿をうつして正すように、他人の言動は自身を正すのによい手本になるということ。
『書経』に「人は水に鑑みること無く、当に民に監みるべし(水鏡に自分をうつして見ることをせず、人民の声によって我が身を反省するのがよい)」とあるのに基づく。
【出典】『書経』
【英語】Every man's neighbour is his looking-glass.(隣人は鏡である)




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